🧵 アトリエの窓から

自分らしい表現の見つけ方|“正解”に縛られていた私の気づき

「がんばってるのに、なんか違う」

そう感じたのは、今の自分に合わない形を続けていたから。

“私らしい表現”は、編集して創るもの。

「書く」ではなく「語る」「売る」ではなく「贈る」──

私だけの道を、また一歩。🌙

―「がんばってるのに、なんか違う」に気づいた日

「シナリオライターなら本を出す」
「イラストレーターならグッズをつくる」
そんな“正攻法”を、私もなぞろうとしていた。
たしかに、それは努力の方向として間違ってはいない。
でも──ふと、立ち止まって気づいたのです。

「あれ? 私がやりたいことって、ちょっと違うかも」

「なんとかやろう」が、落とし穴だった

紫月探偵事務所を続けるために、私は考えました。
予算がないなら外注はできない。じゃあ、自分でなんとかやるしかない。
そうして、以前の形に戻ろうとした。けれどそれは、
4年前の私が選んでいたやり方。

今の私は、もうそこにはいない。
世界の見え方も、届けたいものも、
伝えたい“あたたかさ”も、もっと繊細に、複雑に進化している。

でも私は、古い形に自分を押し込めていたんです。
「前はこれでできたから、今回もなんとかなる」
──その気持ちが、実は一番のブレーキだったと気づきました。

私の表現は、職業名では言い表せない

シナリオライターとも、イラストレーターとも違う。
私が届けたいのは、「体験」や「余韻」や「ぬくもり」
香りや紅茶やアクセサリーに込めた、
誰かの心の奥にそっと触れる小さな物語

だから私は、「ライターの形」や「イラストレーターの道筋」を、
そのままなぞる必要なんてなかったんです。

見えた。私の道は、“編集”でつくっていくもの

苦手なジャンルに時間をかけて、思うようにできなくて苦しむよりも、
自分の得意な表現に「変換」してしまえばいい。

「書く」ではなく「語る」
「描く」ではなく「演出する」
「売る」ではなく「物語を贈る」

そんなふうに、“私らしく編集しなおす”ことで、
どんなジャンルでも、「私の作品」にできる。

だから私は、また歩き出す

これまでの苦しさも、遠回りも、無駄じゃなかった。
そこから見えたこの道は、
誰かがつくった成功ルートじゃない。

私だけの、私らしい道。

目立たなくてもいい。
でも、誰かの心の奥で、そっと灯る光になれるような──
そんな世界を、これからも育てていきたいと思っています。

おわりに

もし、今あなたが
「がんばってるのに、なんか違う」と感じているなら──
それは、きっと新しい扉の前に立っているサイン。
自分らしい形で、世界とつながる方法はきっとある。

大丈夫。焦らなくても、自分のペースでいいんです🌙