「家で勉強しようとしても集中できない!」「好きな音楽をかけたら口ずさんでしまって逆に集中できない!」という時って多くないですか?
実は、勉強に集中したい時は【クラシック音楽】がおすすめです。
クラシック音楽と聴くと、眠たくなるイメージや給食のイメージが強いかもしれませんが、ちゃんと曲を選べば、勉強に集中するための強い味方になるんですよ。
そこで、この記事では、クラシック初心者でも聴きやすい、勉強に集中できるクラシック音楽を紹介します。
ベートーベン作曲 『ピアノ協奏曲第5番「皇帝」の第二楽章』
「皇帝」の第二楽章は、荘厳かつ華やかな一楽章とはうって変わって、静かで気持ちが落ち着く調べから始まります。勉強に集中したいとき、クラシックは第二楽章がおすすめです。
途中からピアノが入ると徐々に静かな地に着いた盛り上がりをみせ、人生の悲しみ、あるいは諦観を乗り越え、生きる勇気までも与えてくれるようです。
途切れることなく、第三楽章のピアノの助走が始まり、ここからはもう「やるしかないでしょ!」的な躍動感あふれるメロディーが、「勉強がんばろう!」という気持ちにさせてくれますよ。
モーツァルト作曲 『フルートとハープのための協奏曲』
集中したい時は、テンポの変化があまりなく、一定のテンポで進む曲が聴きやすい人もいますよね。
それなら、モーツァルトのフルートとハープのための協奏曲をおすすめします。
曲調が明るく、曲のスタートからはっきり音楽が始まるので、集中モードに切り替えやすいですよ。
協奏曲という形は独奏の楽器の音が目立ちますが、フルートとハープの音色は癒し系で、頭にもスッと入って邪魔をしないので、楽しみながら自然に聴けます。
表現や抑揚、曲の展開が激しく動く曲よりは、落ち着いて聴ける曲の方が良い人におすすめです。
アントニオ・ヴィバルディ作曲 『四季より「春」』
曲の出だしの目が醒めるようなバイオリンの力強い音色が特徴的なクラシック曲。
頭がすっきりして、集中したい時に気持ちを切り替えやすい曲です。
フォルテからのスタートが印象強く、曲のテンポも記憶に残りやすいので、暗記をする勉強の時におすすめです。
途中、抑揚のあるアップテンポな部分もあり、より集中力が高められますよ。
エルガー作曲 『威風堂々』
曲名の通り、この曲を聴くとなぜか勇ましい気持ちになれます。
行進曲として知られる曲ですが、集中して作業したい時にもピッタリな曲なんですよ。
特に、宿題や提出課題など早目に終わらせなければいけない勉強内容がある時、『威風堂々』を聴くとなぜか自信を持てて、効率良く終わらせられます。
力強く勇ましいテンポなので、落ち込むことがあっても「明日も頑張ろう!」という気持ちにさせてくれます。
ブラームス作曲 『美しく青きドナウ』
最初の1分程度はゆったりとした曲調なので、その間に勉強の準備をするのがおすすめです。
そのあと、主題に入り盛り上がりますが、そこで勉強をだんだんと軌道に乗せられます。
盛り上がるといっても、テンポが速くなることはありません。そのため、計算問題を解くときなど、心を落ち着けながら、一定の速さで勉強したい時にぴったりです。
逆に、静かすぎることもないので、ほどよい緊張感を保ちながら集中することができますよ。
バッハ作曲 『G線上のアリア』
曲調が緩やかで、落ち着くクラシック曲です。
バイオリンの低音のG線だけで演奏できることから知られるこの曲ですが、低音の心地よさや深さが響きます。
学校でもよく流れてる曲なので、頭に残っている人も多いですよね。何か懐かしさを感じ、ホッとする人もいるでしょう。
また、子供から大人まで癒される曲調で、アップダウンの激しいテンポの曲ではないので、勉強に集中したい時に、この曲を流しながら取り組むと効率よく進みますよ。
サティ作曲 『ジムノペディ』
サティの『ジムノペディ』はピアノ曲で、3/4拍子のゆっくりとしたリズムが特徴的です。
単調でありながらも、穏やかさと暗さが交じりあったような哀愁漂う音楽です。
暗いといっても、落ち込むということではなく、あくまで静かで、まるで蝋燭(ろうそく)の揺れる火をただじっと眺めているかのようなそんな錯覚に陥ります。
心を落ち着かせるための心理療法にも使用されているぐらいですし、勉強や仕事の邪魔にも全くならないので勉強用BGMとしておすすめです。
チャイコフスキー作曲 『くるみ割り人形の花のワルツ』
「くるみ割り人形」といえば、チャイコフスキーの三大バレエの1つとしてあまりの有名ですよね。
その中でも「花のワルツ」はクラシック音楽としてもポピュラーな曲の構成となっています。
まるで宮廷でのパーティーを彷彿とさせるような気持ちにさせる曲です。
妖精のような可愛らしさを感じさせてくれるのはもちろんのこと、色とりどりの花が咲き乱れるような躍動感が踊る演奏が気持ちの高揚感を高めてくれ、これが集中力UPに役立ちます。
ホルスト作曲 『 組曲「惑星」』
勉強中でも眠くなることなく飽きずに聞きながら集中できる曲です。
「惑星」は組曲ですので、リズムや雰囲気の異なる複数の作品から成り立っています。
そのため、一定のリズムの曲を聴いていて眠くなるということがありません。
また、優雅な雰囲気や奮い立たせるかのような激しい音の曲などがあり、同じ雰囲気の曲を聴いてると飽きてくるという人にもおすすめです。
曲の長さもすべてを聞いても1時間弱と時間もちょうどよく、また、惑星1曲ごとに勉強内容を区切ることもできるため、宿題や課題が詰まっているときにも便利ですよ。
ショパン作曲『雨だれ』
ショパンの雨だれの前奏曲です。聞いていてとても落ち着くメロディですよ。
この曲のエピソードは雨の降っている日に恋人の帰りを待っている時に作られた曲と言われています。
そのため、この曲は始まりから終わりまで雨の音を思わせるリズムで、曲の中にもショパンの気持ちの波を思わせるような起承転結があります。
勉強中に聞いていると、雨の音や波のあるメロディがとても心地よく、集中すべき時にしっかりと集中できますよ。心が落ち着いて宿題も課題もはかどります。
モーツァルト作曲『オペラ魔笛より夜の女王のアリア』
ピアノ曲だと眠たくなってしまう方におすすめのオペラ超難関曲です。
歌劇魔笛の作中で、夜の女王のソプラノの技巧が冴え渡る曲。
この曲のテーマとしては、復讐に燃える心と怒りなのですが、その張り詰めた雰囲気が、脳内を【集中モード】に導いてくれます。
また、所々に散りばめられたモーツァルトらしい音の運び方も頭がスッキリとしますし、是非、「勉強やってやるぞ!」という人におすすめしたいです。
バッハ作曲『主よ人の望みの喜びよ』
曲の始まりから柔らかさを持った落ち着いたメロディーが流れてきます。
しかし、それは単に柔らかいだけでなく、その中に力強さも隠れており、それらが織り成す壮大な世界に引き込まれてしまいます。
勉強や仕事前など、これから集中したい時にこの壮大な世界に触れるととても心が落ち着くので、集中力ややる気がぐんと高まりおすすめです。
また、バッハが作曲した教会カンタータであまりにも名曲であるため、テレビ番組やCMで流れたり、卒業式など別れの場面で流れたりして耳にする機会も多いです。
そのためクラシックは難しいと考えている人に比較的親しみやすいのもおすすめのポイントです。
モーツァルト作曲『トルコ行進曲』
モーツァルト作曲の『トルコ行進曲』は、テンポが比較的はやく、きびきびとしています。
最初の導入の部分から早いテンポが続くので、集中したいときにはおすすめです。
途中の部分でゆるやかなながれるような部分がありますので、その辺りで勉強も息抜きできますよ。
計算問題や暗記する時など、ゆっくりと自分のペースで進める時に聴くと良いでしょう。
最後のパートの部分は華やかかつ、前の部分の繰り返しでもありますので聴いていても違和感なく、勉強を続けられますよ。
クラシック音楽を聴くと勉強に集中できる!
クラシックと言っても様々な音楽がありますが、気持ちが前向きになるようなポジティブな曲調のものや、一度聴いて耳に残る旋律は、集中力や記憶力アップに効果があります。
今まで音楽や動画を流しても勉強に集中できなかった、という人は、ぜひクラシック音楽を聴いてみてください。
お気に入りの曲が見つかると、家での勉強もはかどりますよ!
それでも「どうしても家では集中できない!」という人は、以下の記事も参考にしてください^^