中学生を楽しもう

将来の夢がないと悩んでいる中学生におすすめの本を紹介します

「医者になりたい」「管理栄養士になるのが夢」など、周りの友達が自分の夢を語りだした時、ちょっと不安になってしまう時がありますよね。

もう中学生だから、そろそろ将来どうしたいかを考えていきたいけれど、どれだけ考えても将来の夢が見つからないという人もいるでしょう。

でも、中学生で将来の夢がない、というのは悪いことではありません。また、将来の夢がない中学生は珍しくもありません。

この記事では、中学生なのに将来の夢がない、と悩んでいるあなたのために、将来の夢を見つけるヒントになる【本】を紹介します^^

中学生におすすめ!将来の夢を見つけるヒントになる本6選

辻村深月「凍りのくじら」

読み終わった後に、暖かい光で照らしてくれるような作品です。将来の夢、目標について、しっかりと考えられない、悩んでいる人に読んでほしい一冊。

この本を読んでも具体的に将来を考えられたり、決められたりするわけではないです。しかし、このままの自分でもいいんだな、自分の将来は自分で決めればいいんだなと思えるようになります。

野口 健「確かに生きる」

登山家の野口健さんが熱いメッセージを送る本です。アメリカで生まれた野口さんは、その風貌から日本ではいじめられる事もあったそう。

それでも負けずに戦って逆にいじめる側にまわり、高校では暴力事件を起こして停学になってしまいました。

成績も悪く落ちこぼれだった野口さんが、山登りという目標に出会い、どんどん変わっていきます。

野口さんは冒険家、植村直己さんの著書に深く感銘し影響を受けました。落ちこぼれたら這い上がればいい、と野口さんは話します。

若い人達にもっともっとチャレンジしてもらいたい、自分自身の力で動き出してほしい。そんなメッセージが込められた力溢れる本です。

村上龍「13歳のハローワーク」

最初の発行は2003年で、2010年には新たに89の職業を追加した改訂版『新 13歳のハローワーク』が刊行されました。

作家の村上龍さん著書のこちらの本は、全部で514の職業が紹介されています。

自分の好きなことを軸にした探し方もできるので、「何がしたいか」という漠然とした内容からでも将来の設計を立てやすいです。

子どもの好奇心に合わせて読みやすいように様々な工夫がされているのがポイント。イラストが多く使われているので活字が苦手な子でもサクッと読むことができます。

本をあまり読まないという中学生のあなたでも、きっと興味を持って読むことができると思います。

村上龍さんの職業観を述べたエッセイも掲載されており、読みものとしても楽めます。将来の参考までに、是非とも読んでほしい一冊です。

森沢明夫「キッチン風見鶏」

主人公は漫画家を目指す青年です。その青年は霊が見えるという特性を持っています。そのことで小さい頃からいじめられてきました。

今は、漫画家を目指しながらキッチン風見鶏という洋食屋さんで働きます。そこのオーナーはガンに侵されたお母さんのことで悩んでいました。

オーナーやその周りの温かい人たちの悩みを見つめながら生きる上で大切なことはなんなのかを主人公は考えていきます。

人生は一瞬一瞬を自分の選択で積み上げていくものだといことを学べる本ですよ。

梨木 香歩「西の魔女が死んだ」

この本の物語は、周りから変わっているとかクセがあると言われ、学校に馴染めない女の子が主人公です。そして、おばあちゃん(西の魔女)との生活によって自分で考え、決断することが出来るようになる物語。

おばあちゃん(西の魔女)は、主人公にはルールを決めて規則正しく生きることを教えてくれます。

その他は、全て自由に自分で決断させるのですが、もがいたり苦しんだりしている主人公の背中を温かく見守ってくれます。

そして、主人公が自分の力で決断し、意思決定することの重要さを教えてくれます。この本は、読んだ人に自分が正しい決断が出来るようになる手助けをしてくれると思います。

もう中学生だから遅い、なんてことはない

もし、あなたに将来の夢が見つかったら、その夢を大切にして欲しいです。

私の友人には、ピアノを中学生から始めて、プロのピアニストになった人もいます。

夢があると、人は、想定以上の努力ができるようになります。1日に何時間も「将来の夢」があるおかげで頑張れようになります。

私の友人は、3歳からピアノを習っている子達の中に混じって、頑張って練習を続けました。その努力のおかげで、夢を叶えることができました。

でも、夢に向かって頑張っていても、思い通り上手くいかないこともあります。

大事なのは、好きなことを見つけたことです。そして、好きなことで切磋琢磨(せっさたくま)したことが大事なのです。

たとえ、目標通りに行かなくても、自分のやりたいことをやって、それで世の中にインパクトを与えることができれば良いのです。

誰かと競い合って、勝負に勝つことが目的ではありません。誰かと協力して、結果が全てだと思うことが大事です。

辛い時には、自分で選んだ道を、自分が好きではじめたことなんだと言い聞かせて、夢に向かって頑張って欲しいです^^

中学生の今、将来の夢が見つかっていなくても大丈夫

「将来の夢」、素敵な響きですよね。

周りの友人が将来の夢について堂々と語る姿は、きっと格好良く見えることでしょう。

しかし、自分の中ではっきりとした夢がなければ、すごく不安でネガティブな気持ちになってしまうかもしれません。

でもどうか安心してください。

中学生のときに将来の夢がなくても、あなたが将来、不幸せになってしまうことはありません。

将来の夢というのは、あくまで「夢」です。なりたいな、なれたらいいなと思うほど興味関心をひかれた仕事があったというだけです。

人の興味関心というのは、決して永久に続くものではありません。日々の生活の中で色んな刺激を受けて変化し続けるものです。

例えば、今将来の夢は教師だと語っている人だって、明日には将来の夢は医者だと語る可能性は大いにあるのです。

それと同じように、今将来の夢はないと思っているあなただって明日には将来の夢を見つけているかもしれません。

つまり、夢というのは見つける時期が早ければいいというものではないのです。

難しく考えて焦らなくても、必要な時期になれば夢の方からあなたにアプローチしてくるはずです。

今はまだそのアプローチに気づくことができるよう、好きだなとか興味あるなといった感情を大切に行動するだけで、十分将来の夢に近づいていますよ!